インダストリアルデザイナーとは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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インダストリアルデザイナーとは?
インダストリアルデザイナーとは、自動車や家電製品など工業製品をデザインする仕事のことです。新製品の企画が決定すると消費者のニーズや情報を集め、設計していきます。一度決定すると簡単には変更できないため、チームで協力して完全な状態を目指します。
インダストリアルデザイナーの平均年収は?
厚生労働省の情報提供サイトjobtagによるとインダストリアルデザイナーの平均年収は、480.6万円です。これはサラリーマンの平均年収と同じくらいです。また、大企業であればその分1つ当たりの仕事も大きなものになるためより高い収入が見込めます。
年齢 | 年収(万円) |
20〜24 | 305.37 |
25~29 | 361.85 |
30~34 | 432.26 |
35~39 | 535.04 |
40~44 | 561.86 |
45~49 | 576.48 |
50~54 | 564.75 |
55~59 | 585.38 |
60~64 | 425.99 |
65~69 | 333.22 |
70~ | 245.5 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag インダストリアルデザイナー
インダストリアルデザイナーの仕事内容は?
インダストリアルデザイナーは企画者から提案することを形にするだけではなく、企画を議論するところから製品が完成するまでの一連に携わります。仕事の流れを具体的に見ていきましょう。
新商品の会議
新しい商品を作るときは、会議を実施してどのような製品を作るのかやお客さんのニーズなどを共有しゴールを定めます。この会議には、企画者や営業担当、インダストリアルデザイナーなどが参加します。
デザイン案を作成
会議で出た意見を基にデザイン案を作成します。この段階では、スケッチやパソコン上で作り、また会議の際に提案し修正をするという作業を繰り返し行うことが一般的です。
ここで新商品の企画に関わっている人全員が満足いく状態に作り上げることがインダストリアルデザイナーにとって重要な仕事です。
デザイン案の完成
スケッチなどでのデザイン案が完成すると、より具体的なデザイン案を作ります。この際は、3Dプリンターや粘土などを使い立体的なデザインでサイズ感や見た目を確認します。会議で皆に納得してもらうことができたらデザイン案は完成です。
機械の内部の設計
外側の見た目も大切ですが、内部の設計は何よりも重要です。機械がただ使えるだけではなく、効率よく使用できる方法を見つけたり安全に配慮されているか確認したりして設計を行います。
試作品の作成
商品のデザイン案が全て完成した後は、試作品を作ります。この試作品では、木材や粘土、プラスチックを使用します。試作品で不具合がなく出来上がるとデザインは完成となり、製品化の工程へ進むことができるでしょう。
製品化
製品化の過程では、インダストリアルデザイナーが先頭で仕事をするわけではありません。しかし、商品を作っている段階で試作品まででは発見できなかった不具合が生じる可能性が十分に考えられます。
その際にインダストリアルデザイナーがどのようにすれば良いか話し合いに参加します。そこで修正し、製品が完成した時点でインダストリアルデザイナーの仕事は終了です。
インダストリアルデザイナーに向いている人は?
インダストリアルデザイナーに向いている人は、デザインセンスや工学的知識、コミュニケーション能力がある人が挙げられます。具体的に見ていきましょう。
デザインセンスがある人
インダストリアルデザイナーは0から商品を生み出していくため、消費者に求められているものを想像して形にしていかなければなりません。そのため、想像してそれをデザインにする力が求められます。
工学的な知識のある人
製品をデザインする際には、見た目だけではなくより良い機能を兼ね備えて安全に使用できなくてはなりません。また、インダストリアルデザイナーは外側の設計だけではなく、内部の設計まで行います。そのため工学的な知識は不可欠だと考えられます。
コミュニケーション能力のある人
新製品を作る際や試作品を作った際など場面場面で関係者と会議を行うことが多々あります。会議の時には、インダストリアルデザイナーとしての意見やデザインで工夫したところなど自身で説明する能力が求められたり、相手の意見を汲み取ってデザインに反映させたりする必要があります。
インダストリアルデザイナーに将来性はある?需要は?
インダストリアルデザイナーには将来性も需要もあると考えられます。現在どこの企業の製品でも製品自体の機能レベルに差はなくなってきています。今後差別化を図っていくためには、マイナーチェンジの際などに見た目のデザインを追求することが求められます。
これからも機械はなくなることなく、企業は生き残りを考えるということを踏まえるとインダストリアルデザイナーはなくてはならない存在にますますなっていくでしょう。
インダストリアルデザイナーになるには?
インダストリアルデザイナーになるために必須の学歴や資格はありません。しかし、デザイン系や工学系の知識は必要であるため専門学校や大学で勉強した方が就職は有利に働きます。就職先としては、自動車や家電などのメーカーやデザイン事務所が挙げられます。
インダストリアルデザイナーに転職するには?未経験でもなれる?
インダストリアルデザイナーになるために必須の資格や学歴はないため未経験でもなることは可能です。実務経験や専門知識が求められるため、大学などで専攻していた人やデザイン系の仕事をしていた人が転職する傾向にあります。
未経験の場合は、インダストリアルデザイナーに必要なグラフィックデザインのツールなどから勉強し、実際に模型を作るところまで勉強すると良いです。勉強と並行してメーカーやデザイン事務所の求人を探して応募しましょう。
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