細胞検査士とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?
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細胞検査士とは?
細胞検査士とは、主に医療施設や研究機関で働く専門職で、体液や組織のサンプルから細胞を採取し、それらを顕微鏡などを使用して検査・分析する仕事です。この職種は、がんやその他の疾患を早期発見する上で、非常に重要です。
細胞検査士の平均年収は?
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると細胞検査士の平均年収は、443.3万円です。細胞検査士は、より高度な検査技術を身に着けることにより収入の増加を見込むことができます。また、勤務先が大学病院なのか、民間の病院なのかなど、勤務先によっても大きく収入の差があります。
年齢別の平均年収の推移は以下の通りです。
年齢 | 年収(万円) |
20~24 | 338.53 |
25~29 | 385.54 |
30~34 | 423.88 |
35~39 | 451.29 |
40~44 | 512.72 |
45~49 | 456.24 |
50~54 | 517.27 |
55~59 | 540.42 |
60~64 | 469.69 |
65~69 | 294.96 |
細胞検査士の仕事内容は?
細胞検査士の仕事内容は、細胞を観察してがん細胞などを見分けることです。患者から医者が採取した細胞をガラス板の上で染色し、顕微鏡で観察して、正常でない動き・色・形の細胞がないかを見分けます。
細胞検査士の細胞診は、医師が患者の病気を診断する上でとても重要であり、がんの早期発見にも役立っています。具体的にどのような仕事があるのか見ていきましょう。
細胞診断
細胞検査士の主な業務は、細胞診断です。患者から採取された体液や組織のサンプルを顕微鏡で検査し、がん細胞やその他の異常細胞の有無を確認する作業を行います。この過程では、細胞の形状、サイズ、色、構造などを詳細に分析します。
サンプルの準備
細胞検査士は、細胞を特定の染色方法で染め、顕微鏡検査に適したスライドに塗布する作業などサンプルの準備も行います。これにより、細胞の特徴をより明確にし、正確な診断を可能にします。
データの分析と報告
検査結果の分析と報告も細胞検査士の重要な業務の一つです。観察した細胞の特徴を詳細に記録し、必要に応じて医師や他の医療スタッフにこれらの情報を提供します。この報告は、最終的な診断と治療計画の策定に不可欠です。
研究と開発
細胞検査の分野では、新しい技術や方法の研究開発が進んでいます。細胞検査士は、これらの研究に参加し、新しい発見や技術の開発に貢献することがあります。これにより、より効率的で正確な診断方法が開発され、患者の治療と予後が改善されるのです。
細胞検査士に向いている人は?
細胞検査士に向いている人は、「緻密さ」「正確さ」「慎重さ」を持ち合わせている人です。細胞という微細なミクロの世界を扱うため、これらの特性が非常に重要になります。また、コツコツと長時間に渡り、検査や観察を続けることが好きな人にも向いています。
細胞検査士に将来性はある?需要は?
求人自体が少ないことから、現在は需要が少なく就職が難しい状況にありますが、専門性を磨くことでその将来性は増していくと言えます。がん検診の重要性が高まる中で、細胞検査士の役割はますます重要になっています。
この分野でのキャリアを目指す人々には、専門性の高い技術と知識、そして何よりも患者さんの命を救うという使命感が求められるでしょう。
細胞検査士になるには?
細胞検査士になるためには、「細胞検査士」の認定資格を取得する必要があります。これは「臨床検査技師」の上位資格であり、先に国家資格の「臨床検査技師」または認定資格の「衛生検査技師」を取得していなければなりません。
臨床検査技師の国家資格は、専門学校や短期大学、4年制大学を修了した後に取得できます。その後、臨床検査技師として細胞診の実務経験を1年以上積んだり、日本臨床検査医学会の養成所に7か月通い、「細胞検査士認定試験」に合格することで、細胞検査士になれます。
近年では、在学中に「臨床検査技師」と「細胞検査士」をダブル取得できる細胞検査士養成コースのある4年制大学もあるようです。
細胞検査士に転職するには?未経験でもなれる?
未経験から細胞検査士になるためには、臨床検査技師の資格取得と、細胞診検査の実務経験が必要です。これらの条件を満たした後、細胞検査士の認定試験に合格することで、この分野でのキャリアをスタートさせることができます。
細胞検査士への転職は、医療分野における専門性の高いキャリアパスを目指すものであり、適切な準備と献身的な姿勢が必要となるでしょう。
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