自動車整備士とは？平均年収・仕事内容・転職方法を解説！なるにはどうすればいい？

自動車整備士とは？

自動車整備士とは、自動車のメンテナンスや修理を行う専門技術者のことです。

必須ではありませんが、国家試験に合格することで、プロとしての技術や信頼を得ることができます。1級、2級、3級と、それぞれ扱える車種や作業内容が異なり、取得するには、整備士養成校や専門学校などで学んだ後、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。

自動車整備士とカーメカニックの違いとは？

自動車整備士とカーメカニックの違いは、自動車整備士は国家資格を持つ人を指し、カーメカニックは国家資格を持たない人を指す場合が多いということです。

しかし、実際には、カーメカニックという言葉は自動車整備士の別称としても使われることがあります。また、カーメカニックはレーシングカーなどの特殊な車種を扱う人を指す場合もあるようです。したがって、自動車整備士とカーメカニックの違いは、厳密には定義されていないといえるでしょう。

自動車整備士の平均年収は？

自動車整備士の平均年収は、厚生労働省の情報提供サイトjobtagによると469万円です。

現在では整備士不足のため、自動車整備士の平均年収は上昇傾向にあります。また、ディーラーの自動車整備士は年収が高い傾向にあるようです。また勤務先によっては、国家資格である自動車整備士の資格を取得することにより、収入がアップすることもあるでしょう。

参照：厚生労働省　職業情報提供サイトjobtag

自動車整備士の仕事内容は？

自動車整備士の仕事内容は、自動車の点検や整備、修理などを行うことです。
具体的には、以下のような作業があります。

点検整備

車検や定期点検などで、自動車の各部分の状態をチェックし、必要に応じて部品の交換や調整を行います。例えば、タイヤの空気圧や摩耗、ブレーキの効きや摩擦材の残量、オイルや冷却水の量や質、バッテリーの電圧や寿命、ヘッドライトやウィンカーなどの電気系統の動作などです。

また、エンジンやミッションなどの重要な部分に異常がないかを診断機器を使ってチェックし、必要に応じて、部品の交換や調整を行います。例えば、タイヤの交換やローテーション、ブレーキパッドやローターの交換、オイルやフィルターの交換、バッテリーの交換、ヘッドライトやウィンカーの交換や調整などです。

緊急整備

事故や故障などで、自動車が走行不能になった場合に、現場に駆けつけて修理を行います。例えば、エンジンがかからない、パンクした、ベルトが切れた、オーバーヒートした、事故で外装や内装が損傷したなどの場合への対応です。現場で修理ができる場合は、その場で修理を行います。

例えば、バッテリーのジャンプスタート、タイヤの応急処置、ベルトの取り付け、冷却水の補充、外装や内装の応急処置などです。

分解整備

エンジンやミッションなどの重要な部分を分解し、内部の状態を確認し、清掃や交換を行います。例えば、エンジンのオーバーホールやチューニング、ミッションのオーバーホールや調整、デフのオーバーホールや調整などです。これらの作業は、高度な技術や知識が必要で、時間もかかります。

分解整備は、通常の点検整備では対応できないような深刻な故障や、性能を向上させたい場合に行われるようです。

自動車整備士に向いている人は？

自動車整備士に向いている人は、車に興味があり、その技術を学びたい人です。

手先が器用で、小さな部品や複雑な構造を扱える人や、お客さまや仲間とコミュニケーションができ、仕事にやりがいや楽しさを感じる人も向いているでしょう。

自動車整備士に将来性はある？需要は？

自動車整備士は人手不足や技術の高度化などの理由から、大いに将来性があり、需要も高まっています。
さらに詳しく見ていきましょう。

人手不足

若年層の人口が減少しており、整備しなければならない車の数は変わっていないにも関わらず、自動車整備士の数は減っていっているため、人手不足が深刻化しています。

技術の高度化

自動車に使われる技術はどんどん高度化しており、電気装置やコンピューターなどの知識や技術が必要になっています。それに対応できる整備士は非常に貴重でしょう。

給料の上昇

人手不足や技術の高度化に伴い、自動車整備士の給料は年々上がり続けているため、これからも需要の増加に応じて、年収増の見込みがあります。

環境の改善

整備士を確保するために、整備士の環境を改善しようという動きが近年活発で、昔ながらの肉体労働のイメージからは脱却しつつあるようです。休日や待遇に関しても、改善されていくと考えられます。

自動車整備士になるには？

自動車整備士になるために必須の資格はありません。

しかし、無資格でもできる作業は、タイヤ交換やエンジンオイル交換などで、簡単なものです。資格を取得することで、より高度な整備を行えるようになります。取得に関しては、大学や専門学校に行き、整備士養成課程を修了すると、受験資格が得られるだけでなく、実技試験が免除されるというメリットがあります。

どういったことを学べばよいのか

自動車の構造や仕組み、整備や修理の方法、電気装置やコンピューターなどに関する知識や技術を学びましょう。

どんな実績が必要のか

自動車整備士試験に合格して資格を取得することが、最も重要な実績でしょう。資格の等級や分野が高くなればなるほど、技術や信頼が高まります。

また、資格だけではなく、実際に自動車の整備や修理を行う経験を積み重ねることが、実績として評価されるようです。実務経験が多ければ多いほど、様々な車種や状況に対応できるようになります。

自動車整備士に転職するには？未経験でもなれる？

未経験でも転職は可能です。自動車の整備士として仕事をするには、必ずしも資格が必要なわけではありません。
つまり、整備士資格がなくても、就職のチャンスはあります。未経験の場合、まずは自動車各装置の基本的な整備ができる資格である、3級を目指しましょう。資格を取得するには、自動車整備学校に通ってから転職する方法と、そのまま転職してから実務経験を積んで受験する方法があります。

自動車整備学校に通うと、受験資格が得られるだけでなく、実技試験が免除されるというメリットがある一方、学費や時間の負担が大きいというデメリットがあるようです。実務経験を積んで受験すると、学費や時間の負担は少なくなりますが、実技試験が免除されないというデメリットがあるため、どちらの方法を選ぶかは、自分の状況や目標に合わせて決める必要があるでしょう。