「自習って何をすれば良いんだろう？」「自分に合った勉強方法がわからない…」
こんな悩みを抱えている受験生は少なくないと思います。

実際、学習塾では授業に多くの労力が割かれているため、生徒1人ひとりに対するサポートがおろそかになっている場合が多くあります。

そんな悩みを解決してくれるのが「コーチング」です！

本記事では、受験勉強におけるコーチングの効果やコーチングを利用した方が良い受験生の特徴について解説します。

受験にコーチングは効果的なの？

コーチングとはそもそもどのようなものなのでしょうか？また、受験勉強には役に立つのでしょうか？

そもそもコーチングとは？

コーチングについて、一般社団法人日本コーチング連盟のホームページでは、以下のように説明されています。

「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、 相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートするための コミュニケーション技術

日本コーチ連盟

このようにコーチングとは、学校や塾で行われる授業のような「ティーチング」ではなく、コミュニケーションを通して、相手の考えや思いを引き出すことができるのです。
また、考えや思いを引き出す過程で、相手の思考を整理したり、考えを発展させるサポートを行うことも可能です。

受験勉強におけるコーチングの効果とは？

受験勉強におけるコーチングとは、さきほど説明したコミュニケーション技術によって、子ども1人ひとりに最適なサポートを行うというものです。

例えば、年間の学習計画から1日のTODOリスト（やることリスト）の作成、生活リズムの管理、メンタルサポートまで多岐にわたります。

また、大前提としてコーチが考えたものに沿って勉強するのではなく、コーチングを行いながら生徒自身が「どうするべきか・何をするべきか・いつするべきか」などを考えていくのです。

コーチングのメリット・デメリット

ここまで、コーチングの概要について解説しました。

次に、受験勉強でコーチングサービスを利用するメリットとデメリットを詳しく解説します。

コーチングのメリット

受験勉強にコーチングを取り入れるメリットはたくさんありますが、今回は特に大きなメリットとなる3つを解説します。

１．計画的に勉強を進められる

さきほども少し触れましたが、コーチングサービスではコーチングを用いて学習計画を立てます。
その学習計画は、通常の学習塾や予備校などのように全員が同じということはありません。
子ども1人ひとりの学力や理解度、性格などに合わせて作成します。

また、年間の学習計画だけでなく、月・週・日ごとの学習計画も立てることができるので、毎日何をするべきかが明確になります。
さらに、進捗にズレが生じた場合も、その原因を把握した上で、学習計画を改善することも可能です。

２．自分に合った勉強方法が見つかる

受験勉強において最も重要と言っても過言ではないのが、「自分に合った勉強方法を見つける」ことです。
なぜかというと、勉強方法には人それぞれ向き不向きがあるからです。

例えば、英単語を暗記をする場合、「ひたすら紙に書いた方が覚えられる！」「歩きながら声に出して10回読めば覚えられる」「ネイティブの発音を聞きながら眺めるだけで覚えられる」など様々な人がいます。

ほかにも、「朝一番に暗記したらよく頭に入る」という人もいれば、「夜寝る前に単語を覚えると朝起きた時によく覚えている」というような時間帯の差もあるのです。

このように、暗記だけでも様々な違いあります。

しかし、こういった勉強方法は学校や学習塾では疎かにされがちな部分であり、全員一括りにされて、同じ勉強方法を教えられることがほとんどです。
さらに、勉強方法については一切触れず、教科ごとの授業ばかり行っている場合も少なくありません。

コーチングサービスを使えば、このような悲劇は起こりません。

コーチングで1人ひとりの性格や考え方などに合った勉強方法を探し、試行錯誤をすることによって適切な勉強方法を見つけることができます。

３．モチベーションを維持することができる

コーチングサービスには、勉強面以外のサポートもあります。
それはメンタル面のサポートです。

受験勉強は長い人では数年、短い人でも数か月は勉強と向き合う必要があります。
ときには苦手科目が克服できなかったり、思うように偏差値が伸び悩んだりなど、様々な場面で心が折れそうになることもあります。

しかし、コーチングサービスでは定期的な面談を実施していることが多く、悩みや不安を打ち明けることができます。
また、話を聞いてもらえるだけでなく、その不安や悩みと今後どのように向き合っていくかという方法についてもコーチングを通して考えることができるのです。

デメリット

何事もメリットがあれば、デメリットも存在します。受験勉強にコーチングを取り入れるデメリットを2つ紹介します。

１．コーチングに時間がとられてしまう

1つ目のデメリットは「コーチングに時間がとられてしまう」ということです。
コーチングはコミュニケーションが非常に重要なため、数分でどうにかなるものではありません。

しかし、コーチングの時間があるからこそ、得られるものもあります。

そのため、一概にデメリットとは言えませんが、「勉強時間が1分1秒も惜しい！」と思う人にとってはデメリットとなるでしょう。

２．人によってはストレスになる可能性も

2つ目のデメリットは「人によってはストレスになる可能性がある」ということです。
例えば、コミュニケーションが苦手な人や干渉されることが嫌いな人です。

ただ、コーチは性格やこだわりを理解した上で、適切なコーチングを行ってくれるため、大きなストレスにはならない可能性が高いです。
しかし、どうしてもストレスを感じてしまいうのであれば、勉強の妨げになってしまう可能性もあるので、しっかりと検討する必要があります。

コーチングを利用した方がよい受験生とは？

ここまでコーチングのメリット・デメリットを解説してきました。しかし「コーチングが合うかどうかがわからないから手を出しずらい…」という人も多いと思います。

そこでここからは、コーチングを利用することで、特に勉強がはかどりやすくなる受験生の特徴を紹介します。

塾に通っても成績が伸びない

学習塾や予備校では、全ての受験生に対して同じカリキュラムを使っていることが多くあります。
そのため、子ども1人ひとりの学力や理解度などを全く無視して授業が進んでしまい、結果的に授業についていけなくなるのです。

勉強方法も分からないまま「とにかく勉強しないと」という焦りや「どうして自分だけ出来ないんだろう」と自己嫌悪の気持ちを抱いてしまっては、受験勉強は上手くいきません。

学習塾や予備校に違和感や不安があるのであれば、コーチングサービスを利用してみるのも1つの選択肢です。

自習時間に何をすればいいかわからない

残念ながら、学校や学習塾の授業を聞いているだけでは成績・偏差値は上がりません。
何よりも自習が大切なのです。
しかし、多くの受験生が「自習時間って何をすればいいの？」「自習時間は集中できない」と感じていると思います。

また、自習時間を学校や塾で宿題をする時間だと思っている人もいるかもしれません。しかし、宿題以外にも勉強すべきことはたくさんあり、宿題をこなすだけではいけません。

そのため、コーチングサービスを利用し、年間計画を立てた上で、自習時間に何をすべきかを明確にすることが、受験合格への近道となるのです。

生活リズムが乱れてしまう

受験勉強がはじまると「周りと比べると遅れているかもしれない」「このままだとどこの学校も受からないかもしれない」など様々な不安や焦りが出てくると思います。
そして、その気持ちをなくすために勉強に打ち込む受験生は多いでしょう。

このような気持ちや行動は非常に良いことではある反面、度が過ぎてしまうと危険です。
なぜかというと、過度に勉強に打ち込んでしまうと睡眠時間を削りはじめ、生活リズムが崩れてしまうからです。

大前提として、勉強ができるのは健康な体があるからです。
生活リズムが崩れるということは、体と健康状態を悪くしてしまう可能性があるということです。
そうすると、勉強ができなくなってしまうことはもちろん、試験当日思うように力を発揮することができない可能性もあるのです。

繰り返しにはなりますが、コーチングサービスでは学習計画を立てることができます。
学習計画を立てるということは、「計画通り勉強すれば○月までに■■ができるようになっている」というような短期的なゴールが見えます。
つまり、しっかりと目標を見据えて勉強できるので、不安感や焦りを和らげることができるのです。

受験をサポートしてくれる味方が欲しい

体の健康と同じくらい大切なのが心の健康です。
受験勉強は1人で黙々と勉強する時間が多くなるので、孤独を感じる受験生も多いと思います。
さらに、受験本番が近づくと、周りもピリピリしはじめ、受験に対する不安や愚痴などをなかなか吐き出せなくなってしまうものです。

コーチングサービスでは、定期的に面談を実施している場合が多いです。
面談では勉強のことはもちろんですが、コーチと話すことで受験勉強でたまったストレスを発散することもできます。

1人で受験に挑むことは立派なことですが、心の健康を崩してしまっては元も子もありません。
是非コーチングサービスを利用して、自分の味方を作ってください！

まとめ

ここまで、受験勉強におけるコーチングの効果やコーチングサービスを利用した方が良い受験生の特徴について解説しました。

受験勉強にコーチングを取り入れる何よりも大きなメリットは、「自分に合った勉強法が見つかる」ということです。
学校や学習塾では、テクニックや知識を教えてもらえたとしても、『自分だけの勉強方法』は教えてくれません。

コーチングによって見つかった勉強方法は、受験勉強だけでなく一生涯使えるものです。
例えば、就職活動や資格取得のための勉強など、社会に出てからも大いに役立ちます。
ぜひコーチングサービスを利用して、『自分だけの勉強方法』を探してみませんか？